【ヤマハU3M】買取取相場はいくら？ピアノの特徴から買取状況と買取金額を徹底検証してみました！
あなたの大事なヤマハU3M
「30年以上前の古いピアノだし、どうやって処分しよう」と悩んでいませんか？
ちょっと待ってください。
あなたのヤマハU3M、もしかすると思わぬ高値で買取されるかもしれません。
ヤマハU3Mは、ヤマハピアノで最も売れた、U3Hに次ぐモデルです。
オールハンマーフェルトを用いていることから、
ふくよかで、表現の幅が広い音が出るピアノとして定評があります。
それゆえに、初めてピアノを購入するピアノ初心者から、
音楽を生業とするピアノ上級者まで、楽しめる上質なピアノとして有名です。
現在、ヤマハU3Mと同品種のピアノを、新品で購入しようとすると80万円は下りません。
それゆえに、中古でU3Mを求める人も多く、
中古ピアノ市場では人気のあるモデルとなっています。
国内の中古ピアノ販売業者の中には、入荷待ちを希望している店舗もあるので、
ピアノ買取業者が買取したいと思うピアノのひとつとなっています。
もしかすると、思わぬ高値でされるかもしれません。
まずは買取相場を調べてみましょう。
ヤマハU3Mの買取査定価格
| ヤマハU3M買取査定金額（税抜き表示）※2016年6月の相場価格 | 84,000～166,000円 （8万4千円～16万6千円） |
ピアノの買取査定額は、ピアノ買取業者によって査定基準が異なるため、 買取価格が大きく異なることがあります。
実際、わたしがヤマハU2をピアノ買取査定にしてみたとき、下の表のようになりました。
| A社 | B社 | C社 | D社 | E社 |
| 55,000円 （5万5千円） |
38,000円 （3万8千円） |
50,000円 （5万円） |
55,000円 （5万5千円） |
48,000円 （4万8千円） |
一番高いピアノ買取業者（A社・D社）：55,000円（5万5千円）
一番安いピアノ買取業者（B社）：38,000円（3万8千円）
その差、約1万7千円。
わたしのヤマハU2は、50年近くも昔のピアノなので、あまり査定金額に差が出ませんが、
ピアノの型によっては、10万円以上も差が出ることがあります。
特にヤマハU3Mは買取価格に約10万円近くの差額が出る型です（下記参照）。
あなたのヤマハU3Mの買取相場はどうでしょうか。
ヤマハU3Mの買取状況と買取金額を徹底検証してみました！
ヤマハU3M 基本データ
| メーカー | YAMAHA（ヤマハ） |
| ピアノタイプ | アップライトピアノ |
| 型番 | U3M |
| サイズ | 高さ：131cm 間口：154cm 奥行：65cm |
| 重量 | 240kg |
| 製造番号 | 3030000～3680000 |
| 製造年月 | 1980年9月～1982年12月 （36年～34年前） |
| 発売時の価格（税抜き表示） | 510,000 （51万円） |
ヤマハU3Mのピアノの特徴から、ピアノ買取状況を検証してみる
ヤマハUシリーズには、以下の3つのサイズが展開されています。
（例外もありますが、だいたいがこの3サイズです）
| 高さ（cm） | 間口（cm） | 奥行（cm） | 重量（kg） | |
| 121cm系 | 121 | 147～153 | 60～64 | 210～230 |
| 127cm系 | 127 | 150 | 61 | 228 |
| 131cm系 | 131 | 152～156 | 64～68 | 235～275 |
この中で、ヤマハU3Mは、最も大きい131cmサイズのピアノになります。
ピアノの大きさ（高さ）は、響板の大きさを左右し、響板の大きさは、ピアノの弦の長さに直結します。
一般的に、弦が長ければ長い程、音が伸びやすくなるので、
弱い力でも音が出しやすく、逆に強い力だと迫力のある音がでるため、
音の表現の幅が格段に広くなります。
U３Mはその大きさだけでも、十分に音を楽しめる型なのですが、
この他にも、オールアンダーフェルトを用いているため、
それまでのピアノよりも、さらに音（特に低音）が出しやすく、一層音がふくよかになります。
オールアンダーフェルトとは
ピアノの音質を左右する大事な部分である、
ハンマーウッドのフェルト部分に、アンダーフェルト（赤色の部分）を施すことを指します。
ハンマーウッドの表面をやわらかく、内部に行くほど固くなるように調整します。
これによって、それまでのピアノでは表現することが難しかった音が出しやすくなり、
今までよりも、音の表現の幅が広くなったと言われています。
ヤマハU3Mと同時期に製造・販売されたピアノには、
ハンマーフェルトは施されていたものの、
それまでのピアノが低音が響きにくかったこともあり、
特に、低音部を中心にハンマーフェルトが施されるモデルが多くなっていました。
つまり、ヤマハU3Mは、
すべてのハンマーウッドにフェルトが施された（オールハンマーフェルト）、
初めてのピアノと言うことになります。
それまでのUシリーズからは表現することが出来なかった音、大きさ、響きを出すことを可能にしました。
（ヤマハピアノの集大成ということで、隠れファンが多いのも、U3Mの特徴です（＾＾；）
1970年・80年代は、その時代に製造・販売されたヤマハピアノが、
「世界のYAMAHA」として認められるようになった時期でもあります。
世界的な楽器として、音に定評があるだけではなく、
当時は今よりも上質な木材が豊富に使えた時代でもありました。
特に原材料となる木材については、
今より低価格で高品質な木材を使用することが出来たので、
中古ピアノ市場で流通している、ヤマハU3Mは
数十年経った今でも、特段劣化することなく、上質なものが多いと言われています。
それゆえに、ピアノの内部を調律などでしっかり再生させれば、
現在販売されている新品のピアノよりも上質なピアノになるとして、
新品ではなくあえて中古品であるU3Mをすすめる、ピアノの先生や調律師も多くいます。
ヤマハU3Mの中古販売額からピアノ買取価格を検証してみる
一般的に、ピアノ買取の査定金額は、中古販売価格の30%から50%と言われています。
| 中古販売額U3M（税抜き表示）※2016年6月時点 | 298,000円～349,000円 （28万9千円～34万9千円） |
| U10Aの買取査定金額（上記価格をもとに算出） | 89,000円～175,000円 （8万9千円～17万5千円） |
2016年6月時点で、ヤマハU３Mの中古販売額は、おおよそ29万円から35万円。
この金額を元に、買取査定金額を出してみると、
安く見積もるピアノ買取業者価格で8万円台、
高く見積もるピアノ買取業者価格で17万円、
ピアノ買取業者によって、約9万円！もの差額が出てくることがわかります。
何故「一般的」と言われている査定額が30%～50％と幅広くなるのか、
それはピアノ買取業者によって査定基準が異なるからです。
例えばピアノ買取業者とひとことに言っても、
✔ ○○型のピアノを欲しいと言っているお客様がいる
✔ 日本国内だけでピアノを中古販売しているので、古すぎるピアノは遠慮したい
✔ 世界中にピアノ販売網があるので、どんなピアノでも買取したい
など、ピアノ買取業者が欲しいと思うピアノは、それぞれです。
そのピアノ買取業者が欲しいと思うピアノの型と合致すれば、
その分高値で買取される可能性も高くなります。
ただし気を付けたいのは、ピアノ買取業者によっては、
安値でピアノを買付た後、ピアノそのものを解体し、
使える部品だけを販売する業者もあるということ。
今中国では一年間に約40万台ものピアノが新しく製造されています。
高度成長期の日本をしのぐ勢いでピアノが製造・販売されているので、
こう言うピアノ部品のニーズはとても高まっているのが現状です。
ピアノを買取してもらった後は、ピアノ買取業者の自由ですが、
万が一でも、今まで一緒にいた大事なピアノが解体されるとは・・・
あまり考えたくないですね（＾＾；
結論：ヤマハU3Mはまだまだ買取ニーズあり！その買取査定金額は、約8万円から約27万円！
以上、ヤマハU3Mの特徴から中古ピアノ市場での買取状況と、その価格について説明してきました。
結論を言うと、あなたのヤマハU3Mを必要としている人は、たくさんいる状況です。
30年以上前のピアノと言うのは関係なく、まだまだ高値で買取される可能性があります！
ヤマハU3Mはおよそ30万円台で売れることがわかっています。
（2016年6月時点）
そしてその買取査定額は、約8万円から約17万円。
一台のピアノでも約9万円も差額が発生しています。
せっかく大事に使ってきたあなたのヤマハU3M、
「30年以上前の古いピアノだから・・・」と思って処分せず、
次に必要としている人に届けて、もう一度、だれかの大事なピアノにしてあげませんか？
